昨年比14ポイント増加、WTW 調査結果
【プレスリリース / 東京】 2024年2月15日(木) -- 世界をリードするアドバイザリー、ブローキング、ソリューションのグローバルカンパニーであるWTW(NASDAQ:WTW)は、役員報酬のKPIとしてESG指標を採用する企業の状況等について、アジア・太平洋地域(APAC)の各市場における主要インデックス構成企業352社を対象とした調査を実施しました。
※ 調査対象企業352社のうち、264社が役員のインセンティブ・プランで使用しているKPIを開示していた。欧米と比べて、APACにおける情報開示は限定的で、4社に3社程度しか開示されていない。
市場 | 役員報酬におけるESG指標の採用割合 |
---|---|
APAC 平均 (n = 264) | 77% |
オーストラリア (n= 100) | 86% |
中国 (n = 7) | 29% |
香港 (n = 11) | 55% |
インド (n = 9) | 56% |
日本 (n = 100) | 72%※ |
マレーシア (n = 8) | 63% |
シンガポール (n = 30) | 93% |
※日本における調査結果の詳細は2023年10月11日付プレスリリース参照
WTW経営者報酬・ボードアドバイザリープラクティス
アジア・太平洋地域リーダー Zhu Xujing
APACにおけるESG指標の採用は、各国の開示規制の水準に大きく影響される。オーストラリア、日本、シンガポールは、役員報酬開示やESG指標の組み込みにおいて、APAC市場をリードする存在となっている。中国、香港、インド、マレーシアでは情報開示があまり進んでいないが、一部の先進的な企業がマテリアリティを特定し、ESG課題への取り組みを加速させている。
2022年は、消費財、エネルギー、金融、公益事業セクターの企業が、他業界よりもESG指標を採用する傾向が強かった。2023年は、エネルギーや産業セクターに加え、不動産や通信サービスでもESG指標の採用が顕著に増加している。
WTW経営者報酬・ボードアドバイザリープラクティス
グローバルリーダー
マネージング・ディレクター Shai Ganu
“ESGを含むサステナビリティに係る優先課題への取組みが、企業の持続的・長期的な価値創造をどのように促進するのか”、機関投資家は引き続き強い関心を持っている。また、APAC全体において、ESG関連情報の開示と先進的なサステナビリティ慣行に対する市場からのプレッシャーは、ますます高まっている。
役員のインセンティブ・プランにESG指標を組み入れることは、株主を含む全てのステークホルダーの利益との整合性を確保するための重要な手段であり、引き続き、報酬委員会における主要テーマとなっている。
WTW(NASDAQ:WTW)は、企業に対し、人材、リスク、資本の分野でデータと洞察主導のソリューションを提供しています。 世界140の国と市場においてサービスを提供しているグローバルな視点とローカルな専門知識を活用し、企業戦略の進展、組織のレジリエンス強化、従業員のモチベーション向上、パフォーマンスの最大化を支援します。
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