7割の企業が昨年と同等もしくはそれ以上の賃上げ率を見込む。昨年を上回る率を想定する企業は3割に迫る
【プレスリリース / 東京】 2024年1月18日(木)— 世界をリードするアドバイザリー、ブローキング、ソリューションのグローバルカンパニーであるWTW(NASDAQ:WTW)は、2024年春の昇給率に関する臨時調査の結果を発表した。2024年度の賃上げ率の見通しについて、回答した日本企業の半数近くは「前年と同じ」としているが、実際にはこれらの企業の多くが2023年末時点では方針を確定しておらず、様子見の状況にあることが推定される。なお、前年より高い賃上げ率を見込む企業は3割弱に及び、積極的な賃上げ姿勢が垣間見える。見込み賃上げ率(中央値)は管理職2.5%、一般社員4.0%と、前年と同様に2022年以前を上回る高い水準にある。
今回の結果は、2024年度の賃上げ率が、2023年度の実績並みの水準に達する兆しを示す。現時点では方針を決めていないものの、他企業の動向の影響を受けたり、水面下での組合交渉を経て、前年を上回る賃上げに踏み込む日本企業の数が相応に上る可能性は否定できない。春闘に向けた今後の焦点は、日本企業の賃上げ率が2023年実績をどの程度上回るかに移りつつある。
管理職 | 一般社員 | |||||
前年より低い | 前年と同じ | 前年より高い | 前年より低い | 前年と同じ | 前年より高い | |
日本企業 | 26% | 46% | 27% | 27% | 44% | 29% |
注)小数点以下第1位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%とはならない。
管理職 | 一般社員 | |||||
25%ile (下位1/4) |
50%ile (中央値) |
75%ile (上位1/4) |
25%ile (下位1/4) |
50%ile (中央値) |
75%ile (上位1/4) |
|
日本企業 | +1.5% | +2.5% | +3.8% | +3.0% | +4.0% | +5.0% |
注)%ile値(パーセンタイル値)はデータの散らばりを表す統計値。
調査概要:2023年11月末から12月中旬にかけて調査を実施、集計対象となった回答企業147社のうち、日本企業が104社、うちプライム上場企業が80社含まれる。本リリースは日本企業のみの集計結果を示している(外資系企業を含まない)。賃上げは定期昇給・メリットインクリース、ベースアップ、制度変更等(該当する場合)のいずれも含み、上表の各統計値算出においては「0%」(賃上げ無し)も母集団に含めている。なお、回答企業には別途、詳細分析結果を報告している。
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