クライム保険は、犯罪行為により企業が被る巨額損害を補償する保険です。
犯罪行為による巨額損害が発生すると企業は財務会計において特別損失を計上しなければなりません。株価の下落につながり経営責任を追及される可能性も生じます。こういったリスクを排除するために、クライム保険は有効に機能します。
クライム保険による補償対象
クライム保険が補償する損害は以下のとおりです。
- 従業員・派遣社員などの内部犯罪
- 外部の第三者による犯罪
- 従業員などと外部の第三者による共同犯罪
横領、詐欺、背任、窃盗などの不正行為による金銭、有価証券等の財産の直接損害が補償の対象です。外部犯による不正アクセス、成りすまし、小切手等の改ざんなども補償されます。
とくに巨額損失は、ほとんどの場合、従業員などと外部の共犯によるケースなので、このような損害への備えは重要です。
横領、背任などは長期にわたり発見されずに繰り返されて巨額損害につながりますが、クライム保険は発見されたときに有効な保険契約があれば、過去にさかのぼって補償対象となります。
WTWが選ばれる理由
WTWなら世界中に展開しているネットワークを活用し、国内のみならず海外のリスクについても最適なソリューションを提供することができます。
WTWが提供するクライム保険では、国内の従業員のみならず、海外法人の従業員の不正行為についても補償することができます。グローバルに展開されている企業においては、多種多様な価値観を持つ多くの従業員が働いています。日本企業においては海外法人のリスクについては現地任せという企業も多く、目の届きにくい海外法人のリスクへの対応が難しいという現状があります。巨額損害につながりがちな海外グループ会社の従業員が外部の第三者と共同で起こした不正行為についても補償されるクライム保険はグローバル企業にとっては必須です。
日本においては、身元信用保険というクライム保険に類似の保険がありますが、身元信用保険は、従業員の身元を保証する保証人の役割を肩代わりする保険であり、クライム保険に比べて補償範囲および補償額も少ないものとなっており、企業を取り巻く巨額の犯罪リスクに対しては十分な保険ではありません。
