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特集、論稿、出版物 | 企業リスク&リスクマネジメント ニュースレター

グローバルコンストラクションの保険料率とそのトレンド アップデート(2019Q4)

執筆者 三木 健一郎 | 2020年3月27日

2019年初以降、ハード化し続ける保険マーケット環境において、建設業界の市場状況は急速に変化しているため、定期的に保険マーケットと保険料率の見通しに関する見解をアップデートしています。 これは、入札段階から保険危険開始となる工事着工までの長期間に渡る保険料の予算建ての観点で重要と考えます。また、グローバルな建設プロジェクトそのもの、またプロジェクトに関わる各関係機関に影響を与えます。
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ウイリスタワーズワトソン コンストラクション保険マーケット2019Q4アップデート

  • 世界的に、ほとんどの地域、国々において、また複数に跨る事業部門において、依然として厳しいマーケット状況。
  • Professional Indemnityについては、調達困難なマーケット環境が続いている。引受キャパシティは、特にプロジェクト固有のリスクによっては、米国以外では非常に限定的な状況が続いている。その結果、各リージョンを超えた世界中の保険マーケットで引受キャパシティの調達を行う必要があるケースも見える。
  • 建設会社によるCARリスクについては、マーケットの状況は地域によって大きく異なる。米国では、キャパシティは(壊滅的な地域を除いて)広く利用可能な環境であり、保険料率の増加は比較的緩やかな状況。 ただし土木工事の関わるリスクなど、工事に潜在するリスクによっては、入札段階に取得した保険料率と、落札後の工事着手段階での保険料率では異なる状況が見えており、引受キャパシティの調達に影響を与えている。
  • 一方で、調達における要件を充足するためには、これらの検討・準備に掛かるリードタイムの検討、また提供できる情報の質の向上の必要性が高まっている。

執筆者プロフィール


ジャパン・グローバルプラクティスグループ(JGPG)アジアパシフィック代表、リージョナルディレクター

2014年2月、WTWシンガポールオフィスにてJGPGアジアを設立、APACにおけるリージョンリーダーとして同組織を運営。現在、約450社に上る日系ビジネスを統括。保険会社における引受部門、多国籍企業における保険マネージャー、国際保険ブローカーとして23年の経験、また14年に上る欧州・シンガポールでの勤務経験を持つ。


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